食事でメタボリック予防・対策
高脂血症とは
血液中にはコレステロールや中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸などが含まれます。
高脂血症とはこのうちコレステロールと中性脂肪が増えすぎた状態を高脂血症と呼びます。
なかでもコレステロール値が上がる高コレステロール血症では心臓の冠動脈などの太い動脈にコレステロールが付着し、動脈硬化が起こりやすくなります。
厚生省の調べでは50才以上の男性の二人に一人、女性では三人に一人が高脂血症でした。
高脂血症は今後増え続け、人口の半数が高脂血症になるという予測もあります。
現在では若い世代の総コレステロール値はアメリカ人を超えることもあるくらいまで高くなっています。
これは食事で動物性脂肪をとりすぎていることが原因です。
肉類などが多くなりがちな洋食や外食、ファーストフードといった食事から魚や野菜を中心とした和食を心がける必要があります。
高脂血症は子供にも増えている
高脂血症は大人の病気と思われがちですが、最近では子供の肥満も増え大人の病気とは言えない状況に変わりつつあります。
子供のひまんの原因はファーストフードなどによる動物性脂肪の摂りすぎと運動不足です。
他にも間食に食べるスナック菓子や糖分の多いジュースなどでカロリーを摂りすぎる傾向があります。
また朝食を抜く、好きなものだけを食べる、遅い時間におやつを食べる習慣なども肥満の原因です。
高脂血症は高齢者にも増えている
子供だけでなく高脂血症は高齢者にも増えてきています。
一般的にコレステロール値と中性脂肪値は20才になると上がり始め、男性は40代でピークに女性は60代でピークを迎え、その後は徐々に下がっていきます。
そのため以前は高齢者に高脂血症は少ない傾向にありました。
しかし最近の調査では60代、70代のコレステロール値が20年前よりも9mg〜5mg/dl上昇していることがわかりました。
これは食生活を含めたライフスタイルの変化が影響しています。
その結果、高齢者の動脈硬化が増えています。