食事でメタボリック予防・対策
高脂血症が原因でなる病気
・急性膵炎(すいえん)
急性膵炎とはすい臓に炎症が急激に起こり、左上腹部や背中が痛む病気です。
腹膜炎や血圧低下、ショック症状などを併発すると死の危険もあります。
急性膵炎の原因はまだよくわかっていませんが、高脂血症は原因の一つだと考えられています。
特にカイロミクロンがふえるタイプの高脂血症によくみられます。
・胆石症
胆のうや胆管でコレステロールや胆汁の成分が結晶化して固まり、石のようになる病気が胆石症です。
高脂血症になると胆石症を併発する人が多くいます。
胆石が胆管に詰まると上腹部に激痛を感じます。
・脂肪肝
アルコールの飲みすぎや食べすぎ、運動不足などが原因で肝臓の細胞に脂肪が溜まるのが脂肪肝です。
脂肪肝になると肝臓の代謝や排泄、解毒などの機能が低下します。
脂肪肝になると食後のおなかの張りや、吐き気、疲労感など自覚症状があります。
高脂血症になると肝臓に送られる血液中の脂質が多いために脂肪肝になりやすくなります。
・高尿酸血症
高尿酸血症とは血液中に尿酸が過剰になった状態をさします。
尿酸は通常、腎臓から老廃物として尿とともに排泄されますが、血液中にふえすぎると針のような結晶をつくって関節などに溜まる性質があります。
尿酸の結晶が白血球に食べられて起こる炎症により激痛の発作が起こる病気が痛風です。