血栓の予防対策を!
血栓の予防
血液検査の結果、既に脂質異常症と判断される方は動脈硬化が進行していると考えて間違いありません。
動脈硬化は加齢によっても起こりますので、できるだけ早い血栓予防策が必要になります。
血栓を作らないための予防策は
- 食生活を変える
- 食品に気を使う
- 水分をこまめに摂る
- たばこは止める
- 定期的に運動する
- トクホ、サプリメントの利用
- 場合によってはアスピリンを飲む
などがあります。
食生活を変える
血栓の原因の一つは脂質異常症(高脂血症)ですが、中でも高LDLコレステロール血症が多くなっています。
血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が多い状態です。
血液中のLDLコレステロールを減らすには、正しい食生活を身につけることが大切です。
血栓予防となる食生活とは
- 栄養バランスのよい食事
- カロリーの摂り過ぎない
- 飽和脂肪酸よりも不飽和脂肪酸を多く摂る
- ビタミンや食物繊維の摂取
です。
すでにLDLコレステロールが血中で高い状態の方はコレステロールを多く含む食品は控えることも必要です。
言葉では簡単ですが、実際にどんなものを食べたらいいのかなかなか想像しずらいかもしれません。
管理栄養士のレシピによる宅配食事サービスなどもありますので、検討するのもいいでしょう。
→宅配食事サービス
脂っこいものは避ける、野菜や海藻を多く食べる、肉よりも青魚を選ぶ、などが基本です。
具体的には、外食の場合、麺類や丼物は野菜が少なく脂っこいものが多くなりがちなので避けて、定食を選ぶようにします。
定食も焼肉定食や唐揚げ定食ではなく、焼き魚定食や刺身定食を選ぶ。焼き魚定食よりも刺身定食が塩分が少ない事が多いので血圧が高い方は刺身定食の方がいいでしょう。
このような感じで野菜を多く食べるように、肉よりも魚を選ぶように意識しましょう。
コレステロールを多く含む食品、コレステロールを体内で作る食品、コレステロールを減らす食品があります。
意外かもしれませんが、体内で必要なコレステロールのうち食べものに含まれるものは3割程度で、7割以上は体内で肝臓で作られています。
このため、コレステロールを多く含む食品だけではなく、コレステロールを体内で作る食品についても知っておくことが大切です。
血栓は血液中のLDLコレステロールが多くなることが原因なので、血栓予防としてできるだけコレステロールを体内で作る食品は減らし、コレステロールを減らす食品を食べるようにします。
コレステロールを多く含む食品
タコ、イカ、エビ、レバー、卵、魚卵、マヨネーズ、カスタードクリームを使ったシュークリームやエクレアなどがコレステロールを多く含む食品です。
レバーの一種ですが、あんこうの肝やフォアグラもコレステロールを多く含みます。
肝臓でコレステロールが作られるためレバーには多くのコレステロールが含まれています。
他にはうなぎやししゃも、ホルモン類もコレステロールをやや多く含んでいます。
体内でコレステロールを作る食品
卵黄、チョコレート、脂身の多い肉、バターやチーズなどの乳製品、バターやチーズを使ったお菓子など、ポテトチップ、インスタントラーメン、などが体内でコレステロールを作る食品です。
脂質や糖質が体内でコレステロールを作るもとになっていますので、揚げ物や洋菓子などに注意が必要です。
体内からコレステロールを減らす食品
大豆、野菜、果物、青魚、植物油などが体内からコレステロールを減らす食品です。
大豆に含まれるイソフラボンや植物性ステロール、野菜や果物に含まれる食物繊維、青魚に含まれるDHAやEPA、植物油に含まれるオレイン酸やステロール、などが有効です。
既に血中LDLコレステロールが高い状態の方はコレステロールを多く含む食品と体内でコレステロールを作る食品は減らし、コレステロールを減らす食品を多く摂ります。
血中LDLコレステロールがまだ高くない状態であれば、体内でコレステロールを作るもととなる食品、特に揚げ物や脂っこいものを減らすように心がけましょう。