高血圧を改善する運動

運動はからだにとって様々な効果的な働きをしますが、高血圧の人にとっては等張性運動と呼ばれる、全身を動かす運動に血圧を下げる効果があります。
一方で、等尺性運動のような急激に運動強度を上げる無酸素運動は高血圧の人には不向きです。
高血圧改善に適した運動は、ラジオ体操、ウォーキング、水中歩行、サイクリング、太極拳、社交ダンスなどです。
これらの等張性運動を行うと、交感神経の緊張緩和、ストレス解消、インスリン抵抗性の改善、毛細血管床の増加、血液粘度の低下などにより高血圧改善に効果があります。
運動直後は多量の血液や酸素を筋肉に運ぶために血管が広がり、拡張期血圧が下がります。
これは一時的なものですが、数ヶ月続けると降圧に働く物質の産生が増加し、血管の弾力性もよくなるため収縮期血圧、拡張期血圧ともに下がります。
逆に高血圧の人に適さない運動は、ダンベル体操、筋力トレーニング、なわとび、テニスやサッカーなどです。
高血圧で筋力トレーニングを行う場合は20から30回は楽に繰り返すことができる内容にし、息をとめないようにゆっくりとした動作で行うようにしましょう。