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高血圧について

血圧が上昇するメカニズム

血液は心臓から送り出される血液量がふえたり、末梢血管の抵抗がおおきくなると上昇します。
たとえば激しい運動をすると心拍数があがりますが、これは運動により筋肉細胞がたくさんの酸素と栄養を消耗してしまうため、大量の血液が必要になるからです。
心臓はたくさんの血液を送り込んで酸素を補おうとするので、送り出される血液の量が増え、血圧が上がります。
他にも気温が低い時やストレスなどで精神的に緊張すると、末梢血管が収縮します。
すると、血管の抵抗性が増し血液が流れにくくなるので、心臓は血液に強い圧力をかけるので血圧が上昇します。
逆に、睡眠時などの安静時は沢山の血液を必要としないので、脈拍が下がり、血圧も下がります。
こうした心臓の自動的な変化は自律神経によるものです。


自律神経は交感神経と副交感神経という2つの相反するシステムから成り立っています。
日中の動いている時や興奮した時などは交感神経が働き、体を休めている夜は副交感神経の働きが強くなります。
血圧は交感神経が優位なときには血圧が上がり、体を休める夜には副交感神経が働き血圧は下がります。
自律神経の調整には様々なホルモンが関係していますが、このホルモンは血圧にも影響を与えます。
たとえば体を動かしたりストレスなどにより交感神経が活発に働くと、アドレナリンとノルアドレナリンという2つのホルモンの分泌量が増えます。
これらは副腎髄質から分泌されるのですが、血圧を上げるはたらきがあります。
他には腎臓も血圧上昇に関係します。
腎臓の動脈が血行障害を起こすとレニンと言うホルモンが分泌されます。
この影響で心臓の拍動が強くなり、末梢血管を収縮させることで血液を上げます。
また腎臓は塩分濃度を調整する働きがあります。
塩分を沢山摂取すると濃度を薄めようと水分を溜め込みます。
こうして体を循環する血液の量が増し、心拍出量が増加するため血液が上昇します。
塩分を摂り過ぎると血圧が上がることが知られていますが、血圧が上がるメカニズムは必ずしもはっきりしていません。
上に書いたように塩分を薄めるため、塩分が交感神経を刺激するため、などと考えられています。

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