高血圧について
脈拍が早い、頻脈について
脈拍が早い、脈拍数が多い状態を頻脈と呼びます。
通常は1分間に50から70回前後の心拍数が、1分間に100回を超えると頻脈と言われます。
脈拍とは心臓の鼓動ですので、脈拍が早い状態は心臓が沢山働いている状態です。
したがって、心臓への負担が通常よりも多いと言えます。
しかし、あまりにも脈拍が早い場合を除けば、脈拍が早いというだけで心不全などのリスクが高まるというわけではありません。
早い脈拍よりも怖いのは不整脈です。
脈が早い方には不整脈の方も多くいます。
これを頻脈性不整脈と呼びます。
不整脈はネット上の知識などで判断できるものではありませんので、循環器系の医院でしっかりと調べてもらうことが大切です。
緊張や体調などでも脈拍は変わるので、脈が早いからといって心配する必要はないのですが、不整脈が隠れているかもしれませんので、しっかりとした検査を行いましょう。
人間を除く動物は一生のうちにおおよそ10億回、心臓の鼓動があるそうです。
ねずみも猫も象も、体の大きさによらず同じ程度の回数と言われています。
しかし人間だけは心臓の鼓動は10億回を大きく上回ります。
人間の場合は40代で10億回程度になります。当然その後も心臓は動き続けるのですから、10億回という動物の限界を超えた40代以降は心臓に相当な負担がかかっていると言っていいでしょう。
働き盛りと言われる40代の突然死が起こることもあります。
また男性の大厄は42歳です。もしかしたら10億回に達する心臓と関係があるのかもしれません。
厄年と心臓の鼓動の関係は偶然かもしれませんが、心臓への負担は少なければ少ない方が長く生きる、健康に生きることにつながります。
心臓への負担の一つに頻脈があります。
頻脈とは脈拍数が通常より多い状態をさします。
通常の脈拍数は1分間に50から70回程度とされ、1分間に100回を超すような場合に頻脈と呼びます。
頻脈の原因
脈が早くなる原因は
貧血気味
貧血ぎみの場合、酸素を供給する量を増やすために脈拍が早くなります。
鉄分不足はサプリメントでも補えます。鉄はサプリメントの中でもそれほど高くないので、貧血ぎみの方は試してみましょう。
バセドウ病
バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気で、詳しい原因はわかっていませんが治る病気です。20代から30代の女性に多い病気です。
緊張・不安
緊張で胸がドキドキする、なんて言いますが緊張すると実際に脈が早くなります。緊張だけでなく心配も脈が早くなる原因になります。
心電図などでも緊張のために再検査、というケースもあります。
またメンタルヘルス的な面で緊張し、脈が早くなっている場合もあります。
不安な気持ちを和らげるサプリメントはセントジョーンズワートです。
ヨーロッパではかなりメジャーなサプリメントで医者から処方されるケースもあります。
また内科でも抗不安薬というものを処方してくれますので、心療内科に抵抗がある方は内科で相談してみて下さい。
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興奮
興奮すると緊張した時と同じように脈が早くなります。これは交感神経の働きが活発になるためです。
運動
カフェインの摂取
コーヒーなどに含まれるカフェインは交感神経の働きを強めます。頭が冴えるとか眠気がなくなるのも交感神経の働きが活発になるためで、交感神経が活発になると脈は早くなります。
更年期障害
中年女性に見られる更年期障害は自律神経の働きが乱れるものですが、自律神経により心臓の動きがコントロールされるため、更年期障害も脈を早める要因の一つです。
女性ホルモンに近い働きをもつイソフラボンをサプリメントで摂ってみるのもいいでしょう。
自律神経失調症
更年期障害と同じように、自律神経失調症でも交感神経の働きが活発になり脈が早くなることがあります。
さまざまな理由で脈拍数が早くなりますが、1分間に100回程度であれば普通よりも早いという程度で問題にすることはありません。
問題になるのは脈の速さよりも、脈の動きが一定でない不整脈です。
動悸や胸のつかえや痛み、胸が突き上げられるような感覚がある場合には注意が必要です。
特に動悸やめまい、日常生活で息切れがする場合は循環器系の医院で詳しく検査をしましょう。
不整脈に対する治療は非常に進んでいますので、もし不整脈であったとしても治療可能ですので過度に心配することはありません。
不整脈は簡単に調べることができませんので、循環器系の医院で詳しく見てもらうほかありません。
脈が早いと心配していると脈を早くする原因になりますので、過度に心配するよりも詳しく検査してもらうことが大切です。
ノンカフェインのすすめ
脈が早い、頻脈じゃないかと気になる方は飲み物にカフェインが含まれないものはでうでしょうか？
カフェインは非常に強い覚醒作用がありますが、カフェインの量によって脈が早くなる、血圧があがる、などの影響もあります。
そのため妊婦さん向けにノンカフェインのお茶、コーヒーなどが販売されています。
ノンカフェインたんぽぽ茶
たんぽぽコーヒー
何気なく飲んでいるお茶やコーヒーですが、動悸や量によっては過剰摂取で不整脈の原因にも、最悪の場合は心臓発作で亡くなるケースもあります。
日本人は欧米の人と比べるとカフェインに対しては強いと言われていますが、それでも摂り過ぎは禁物です。
カフェインはコーヒーに多く含まれていると思われがちですが、コーヒーよりも玉露の方がカフェインの量がずっと多く、同じ量のコーヒーよりも玉露は2倍から3倍近くのカフェインを含みます。
最近は玉露と緑茶を混ぜたものも多く販売されていますが、必ずしも緑茶はコーヒーよりもカフェインが少ないわけではありませんので注意が必要です。
脈が早いことが気になっている方は、不整脈気味の方は普段飲んでいるお茶やコーヒーの変わりにノンカフェインを試してください。
