高血糖・糖尿病について
高血糖を改善する運動
運動は食事療法とならび高血糖を改善する有効な手段です。
単にエネルギーを消費して体重を減らすだけでなく、運動のエネルギー源として血液中のブドウ糖がつかわれるため血糖値が下がり、その効果は翌日まで持続します。
運動を定期的につづけることで、インスリン感受性が昂進して糖や脂肪をエネルギーに変える能力が高まりインスリン量を節約できます。
運動には高血糖による血管合併症などの予防や進行を抑える効果がありますが、いったん合併症がしゅつげんすると運動によりかえって症状を悪化させることがあるので運動の内容や量には注意が必要です。
主治医の判断と指示を仰ぎましょう。
血糖がもっとも高くなる時間帯でもある食後1時間から2時間の間に運動を行うことがよいのですが、無理にこの時間帯に運動を行おうとすると継続が難しくなるので、都合のいい時間帯でいいので運動を継続的に行うことを優先しましょう。
運動によるインスリン感受性の効果は運動後48時間くらい継続するので、2日以上あけずに継続することも大切です。